「ハンドメイズ・テイル」(するっと配信終わる前に)見ました
▼予告編おさらい
結論から申し上げますと、前評判どおりの衝撃です!
これはおもしろい! 続きが気になる!! が、週1回3話ごとの追加!!!!※3話配信はまさかの初回のみでした・・・以降週1話ごとに追加されています・・・ギャフン!!!!
以下、自分の勘違い含め、ちょっと整理したいと思います。
ギレアド共和国は架空の国ではなかった
配信前、「宗教主義国ギレアド共和国」という国の名前を耳にしていたので、すっかり異次元で起きている話だと思っていました。ですが、物語の中で現在「ギレアド共和国」になっている国は、実はもとはアメリカ。
環境汚染や少子化、テロなどが問題となる中、議会を制圧して「宗教主義国ギレアド共和国」が誕生したという設定です。
ギレアド共和国ではゲイや異教徒、大学教授などは絞首刑に
突然、国に軍が押し寄せ取って代わる、ゲイや異教徒は絞首刑に処される、それまであった教会は崩される・・・ギレアド共和国では、聖書の拡大解釈によってそういった弾圧が行われています。
「あれ?これってどこかで聞いたことが」と思った方も多いかと。まさに今のシリアやその周辺の国々の状況と似てますよね。もちろん「ハンドメイズ・テイル」はフィクションですが、そういったことが突然起こる状況が、ドラマを見ていて恐ろしくなりました。
あの強いアメリカがまさかね、と思っていても、環境汚染やそれによる不妊など何かマイナスな状況が重なってくると、暴徒よりももっと組織化された、それこそこのドラマに出てくるような新しい国を目指す軍が発足されてもおかしくなさそうで、そういった意味でリアリティを感じます。
身分が低い女性はとにかく「滅私奉公」
「ハンドメイズ・テイル」が物議を醸した理由の一つになっているのが、女性の社会進出を妨げる男性の図です。軍の上層部の妻も、社会に出て働くのではなく基本は家。一昔前の状況です。
ただ上層部の妻たちにはまだ自由がありますが、そうではない人々は男性含め、そういった家で下働きをしています。自分で選択する、という機会が完全に奪われた状態です。
さらに、下働きの女性はお金も与えられずチケットでスーパーに買い物をしに行くという始末。このフェミニズムが叫ばれるご時世に、真逆の流れになっています。
で、本題。うわさの「性奴隷」の件ですが(小声)・・・
たしかに「slave」という単語は聞こえる
が、思ってたんと違った、というのが感想です。環境汚染の影響で不妊になったり、誕生してもすぐ亡くなったりという状況なので、子どもを産める「侍女」は貴重な存在です。
無理やり家族と引き離され、「侍女」として洗脳に近い教育を受け、司令官などの家に仕えるという状況は酷としか言いようがありませんが、「産める」分、他の例えば同性愛者の女性などよりはまだ優遇されています。
同性愛者は有無を言わさず絞首刑ですが、その中でも「産める」女性は残されます。(ただ、見るに耐えない罰を受けます・・・)
見方を変えれば、それほどこの世界では皆が子どもに希望を見出しているような状況とも言えます。
「儀式」と呼ばれるあの行為
そこで大切になってくるのが、まず妊娠すること。でも、この国は宗教主義国なので、例えば侍女が司令官と二人きりで会うといった行為は禁止されています。
そんなわけで、もちろん「儀式」も妻を交えてということになるのですが・・・
▼棒人間で示してみました(夫の手が短すぎるw)
このような状態で、「儀式」が行われます。妻と夫の間に侍女が入って、という超卑猥な状況・・・かと思いきや、驚くなかれ、全くいやらしさを感じません。むしろ、むなしさばかり募ります。
妻も本来なら自分で産みたいわけですし、夫的にも妻の目の前で侍女にこういう行為をするという、なんとも複雑な状況です。
ちなみに出産も儀式的
妊娠し出産を迎えると、これまたかなり儀式的なことが行われます。実際に産む侍女とは別室に集まり、妻が擬似出産をするというなんともシュールな絵。
周りに集まった上層部の他の妻たちは、酒入りのジュースなどを飲みながら、「がんばって」と本気なのかいまいちわからない感じで応援しています。
ただやっぱりどこの世も子は宝。その点がかなりひしひしと伝わる描写がこの出産シーンだけでなく、妊娠疑惑やそれが勘違いだったシーンなどにも見て取れます。
元は人間の業、世の中や環境のせいにするのは間違いですが、どの登場人物も完全なる悪と言える人が存在しない気がするので、ますます先のストーリーが気になります!
続きが気になる!てか配信遅い!!
そんなわけで、第3話までを見て世界観を整理してみました。
まだまだ気になる点は多々あり、かなり考えさせられるドラマです。これからどの方向に向かっていくのか全く予想がつきません。
Huluさん、もすこしペース上げてくれー!