「攻殻機動隊」や「ブレードランナー」に続く近未来SF!ブーム再来?
「オルタード・カーボン」あらすじ
人間の記憶や魂がデータ化されて、” スタック”(USB的な記録メモリ)に保存されている未来。肉体的な死が訪れても、新しい体“スリーブ”にスタックを移動させることで、人は何百年も生きられるようになった。
主人公タケシは200年以上前に犯した罪で投獄されていたが、新しいスリーブで目覚める。タケシをそのスリーブに入れて目覚めさせたのは、バンクロフトという大富豪。彼はタケシを自由の身にする代償に、自分を殺した犯人探しをタケシに依頼してきたのだが・・・
あらすじだけ見ると大混乱必至
大統領のセクハラ問題で打ち切りになってしまった「ハウスオブカード」、まさかの低評価「スーサイドスクワッド」に出演していたジョエル・キナマンが主演の今作。私の場合、ジョエル・キナマン見たさに見始めたと言っても過言ではないのですが、何せ用語が覚えられない!!
スリーブ?スタック?DHF?DH・・・C?あれ違う?
みたいに、とにかく大混乱です。そんな専門用語満載の中で覚えておいたほうがいいのがこちら。
スタック
人間の記憶や思考、魂をデータ化(DHF)した記録メモリ。うなじあたりに埋め込まれている。
スリーブ
体。クローンのように人工のものや修復して再利用?しているものもある。富裕層(メト)以外の庶民はスリーブを自分で選べない。
DHF
デジタル化された人の心や記憶
メト
天上に暮らす富裕層の人々。何百年も生き続けており、自分のクローンを何体も所有している。
保護国
政府?←説明がうまくできません笑
エンヴォイ
保護国やメト、人間の不死化に反対していた組織。特殊な洞察力で戦うが200年以上前、保護国によって殲滅された。現代においては「テロ組織」という位置付けで認知され、博物館などにエンヴォイ殲滅の歴史?が展示してある。タケシも以前はここに所属し、リーダー・クウェンとはいい仲だった。
新宗教(新カトリック)
不死を受け入れず、再生を願わない人々。スタックに宗教コードが刻まれていることで判別できる。
RD
リアルデス=本当の死。DAI語的略し方。スタックが破壊された人や、新宗教の人が亡くなると本当の死となる。
タック
タケシ・コヴァッチの呼び名。タケシかタックか統一してくれ。
このあたりを覚えておけば、どうにか大丈夫です。私もなんとかなりました。
で、近未来パンクSF「オルタード・カーボン」の感想はというと・・・
そうか、サラダチキンか!
Netflixで予告が出ていた時からモヤモヤしていた謎が解けました!そうサラダチキンです!!(この画力w)
ジョエルさんが、なんかパックにキュッとなっているアレ、すごい既視感・・・とずっと気になっていましたが、今日コンビニで目にした瞬間すっきりしました。
舞台がSFのテンプレ
人間の記憶がデータ化されている時代です。AIがなんだかんだと騒がれているこのご時世、ありえなくもない話で恐ろしい・・・ことは確かなのですが、うーん、やっぱり未来これかい!が私の感想です。
藤子不二雄の未来がみんなピタッとした服着て空飛ぶ車があって・・・みたいに、「オルタード・カーボン」では攻殻機動隊やブレードランナーのように、基本暗く煙っぽい世界にネオンギラギラ、微妙な日本語看板とホログラムのサイバーパンク(まあジャンルがそれなのか)な未来が描かれています。
好きな人にはたまらんのでしょうが、個人的にはこのテンプレ感が残念でした。でもあれかな、オマージュ的なあれなのかな? だったらごめんなさい。
ストーリーは探偵モノっぽく進む
で、やれスタックだ、スリーブだ言いましたが、ストーリーの軸は「バンクロフトを殺した人物を探す」ことなので、タケシが探偵的な立ち位置で展開していきます。
そこに、警察や他の事件が絡んできて、それはまぁ複雑になるわけですが・・・
【ややネタバレ】うちの妹がこんなにかわいいはずがない
これだけは言わせてください・・・
いもうとーーーー!!どんだけお兄ちゃん子だよ!!
タケシには妹がおりまして、中盤から絡んでくるわけですが、これがうざい。とにかくうざい。どうしよう、見るのやめるか・・・ぐらいうざい。
そしてタケシもなんだかんだ妹だからか、
は?タケシ何やってんの?
て感じの対応を取っちまったりするわけです。これにはポカーン。
妹の兄貴への執着が度を越していてえげつない
原作を知らないのでなんとも言えませんが、妹がなぜああなってしまったか説明はあるものの、いやいや、それにしたって変わりすぎでしょ!感が否めませんでした。10話の中でそれをやるには難しいのかな。
タケシと妹の過去を描くエピソードが1話がっつりあった割には、なんか妹のかわいそ感が膨らまない。なんででしょうね・・・いいなージョエル・キナマンとくっつけてーという嫉妬からでしょうかね笑
あの妹を前にすると、もはやバンクロフトとか超いいヤツに見えてくるから不思議です。
近未来SFが好きな人、苦手だけどジョエル・キナマンを拝みたい人は必見
そんなわけで、「オルタード・カーボン」はNetflixオリジナル作品の中でも、どちらかというと見る人を選ぶものという感じがしました。
サイバーパンク、近未来SF、ブレードランナー、攻殻機動隊、お兄ちゃんべったりの妹・・・これらのワードに1つでもピンとくる人は、おそらくどハマりするのではないかと思います。
ジョエル〜という安易な気持ちで見始めた私は少々途中きつかったです。
「オルタード・カーボン」シーズン2はある?
続編については今のとこ未定だけど・・・
追記:(まさかの!!)シーズン2制作が決定したそうです!
どうでしょう。最終話はどちらとも取れるような終わり方だったので、ある気もします。原作は三部作ということですし。
ただ、そうなってくると大問題なのが、ジョエル氏です。スリーブ変わっちゃうよねーと思うとおそらく見ない気が・・・いや、なんだかんだ見るかな笑
Netflix、すごい勢いで配信してますが、近頃少し慎重になっているようなので。とりあえず、続報を待ちたいと思います!